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左右の足の長さが違うのはなぜ?骨盤のゆがみや脚長差のチェックの方法とは

「足の長さが左右で違いますね、じゃあ、骨盤矯正でそろえておきましょう」

この後に骨盤矯正などの施術を行ってからもう一度足の長さを確認して
「これで足の長さがそろいました
というようなやりとりを治療院で経験されたことはあると思います。

実際に、治療家の中にはこのような流れを治療の中に組み込んでいる方もいることでしょう。

患者さんや骨盤矯正をしない治療家にとっては
「足の長さがなぜ骨盤と関係あるんだろう?」
「足の長さの差を自分でも診て治療に活かしたい」
と思われる方もいらしゃるかもしれません。

そこで、今回は足の長さについて紹介していきたいと思います。

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足の長さがそろっている人はいない

「足の長さが違うから矯正をしばらく受けたほうがいいって言われたけど、受けてたら足の長さがそろうようになるの?」

治療院で施術を受けた患者さんの質問を聞くことがあります。

矯正によってその場は左右差がなくなったり、差が少なくなったりするのは確かでそれを続けることで身体のバランスがよくなることもあります。

しかし、いくらそれを受け続けたとしても、左右の足の長さがピッタリそろってまったくズレなくなるような状態には絶対になりません。

骨盤矯正を受け続けた人

身体の歪みを気にして生活している人

骨盤矯正をしている治療家

どの人を見ても左右差は必ずあります。問題はその程度の差と身体が感じている症状だということをまず確認しておいてください。

 

足の長さに差があるとなぜ問題なのか?

足の長さに差があることでなんとなくわかるのは『左右のバランスが違っている』ことです。

それによって筋肉や関節にかかる負担も変わって問題が出ることもあります。

では、実際に足の長さが長い方と短い方ではどちらに問題が出やすいのか?ということについては
『基本的には短い側(short-leg)』
を問題としてみるのが一般的な捉え方です。

それは、歩いている時に、足が地面に着くまでの距離を考えてみると足が短い側の方が地面までの距離が長いため、足を着くときの衝撃が強くかかってしまうことが想像できます。

そのため、負担がかかりやすい側は足の短い側ではないかという推論が起こります。

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足の長さと骨盤のズレとの関係性は?

ここで素朴な疑問として
「骨盤がずれると足の長さに影響するのは身体が繋がっているからわかるけど、具体的にどういう理屈なの?」
と気になる方もいらっしゃると思いますので、それらを解説していきます。

骨盤は全体的に前傾と後傾という動きができますがこれをやってみたときに踵にかかる体重の感覚を比べてみてください。

  • 骨盤を前傾
    →足が下に下がって踵が地面にしっかり着く感覚
  • 骨盤を後傾
    →足が上に上がって踵が地面から浮きそうな感覚

が感じられたかもしれません。

これは、骨盤が回転運動を起こしているのですが、それにつられて股関節の位置が

前傾→下方向に下がっていく

後傾→上方向に上がっていく

と考えていただければと思います。

もっとわかりやすくするために、仰向けに寝て感じてみましょう。

寝た状態から片側の骨盤を前傾と後傾をしようとしてみてください。

  • 前傾
    →骨盤全体が下に下がって足が全体的に下になって足の長さが変わる
  • 後傾
    →骨盤全体が上に上がって足が全体的に上になって足の長さが変わる

ことがおわかりいただけますね。ただし、これが長座で座っておこなうと足の長さの関係が逆転します。

  • 前傾
    →股関節が後ろに引かれていって足の長さが短くなる
  • 後傾
    →股関節が前に押し出されて足の長さが長くなる

となります。足の長さをこの2つのパターンで測って、体勢によって長さが逆転したら完璧だとチェックすることができます。

 

足の長さと骨盤のズレの関連性は?

骨盤矯正などでチェックする骨盤のポイントには

  • 腸骨稜
  • PSIS(上後腸骨棘)
  • 臀溝
  • 坐骨結節

などがあります。

これらの位置と足の長さの基本的な関連性については、

<足が短い側について>

腸骨稜 →高くなる

PSIS(上後腸骨棘) →低くなる

臀溝      →低くなる

坐骨結節    →低くなる

これは骨盤が後ろ向きの回転を起こしていることにより、このような結果になるのです。

<足が長い側について>

腸骨稜 →低くなる

PSIS(上後腸骨棘) →高くなる

臀溝      →高くなる

坐骨結節    →高くなる

これは骨盤が前向きの回転を起こしていることにより、このような結果になるのです。

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実際の足の長さの測り方

では、実際に足の長さを比べてみましょう。

  1. 患者さんをうつ伏せにねていただきます。
    足首から先はベッドから出すか、足枕を使います。
  2. 足を持って踵を左右が水平になり、足首の曲がり角度も揃えて踵の底を見比べます。

このとき、

  • 足の条件を左右そろえておくこと
  • 自分の見る位置が踵の底をきちんとみられるところからみる

ことなどをきちんと守って行います。

もし、足首の状態を考慮にいれないでチェックしたい場合には『内くるぶし』の下端の位置で比較するのもよいでしょう。

 

足自体が短いってことはない?

足の長さの左右の差は基本的には骨盤のゆがみから起こっていて、左右の足の長さ自体はそろっているものとしておくのが基本です。

それを確認するためにも、足を揃えてから両膝を曲げたときの踵の高さが一致してくるかを確認します。足の長さがそろっていれば、ここではほぼ左右の差が出てこないはずです。

 

おわりに

足の長さは、骨盤のゆがみを反映しているということで、骨盤矯正やカイロプラクティックなどでは必須の検査になっています。

今回は、それがどのような理由で長さがかわるのかについて知っていただけたと思います。

足の長さの差という情報は骨盤矯正などしない治療家にとっても有益な情報となるはずです。

それをもとに、矯正でなくても運動療法やそのほかの治療などを行うことで患者さんへの治療効果を高めてくれることになるでしょう。

短い足の方をなんとかすればいいという短絡的な解釈もいけません。

そこで得た情報が何を意味しているのかのところがおわかりいただければ様々な応用が可能になると考えますのでみなさんにとって有益であっていただければと思います。

 

ポイントを整理

足の長さの左右差は誰にだってある

骨盤矯正を繰り返したところで、絶対的にそろうことはない

足の長さと骨盤の動きの連動をイメージできますか?

足長差はどんな治療家にとっても使える有益な情報

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