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肩関節の機能評価に関連する意外と外せない肩甲骨の筋力検査とは

筋力検査を行うときに、肩や腕などを測ることは機会がまだあるかもしれませんが、『肩甲骨』の筋力を測る機会はなかなかないかもしれません。

ただ、肩や腕をたどっていけば肩甲骨に行き着き、ここがきちんと働かないと肩などの障害を起こしてしまう素因になってしまうことは多々あります。

明らかな筋力低下はないかもしれませんが、臨床的に重要なちょっとした左右差は結構検出されます。
今までやったことない方も是非練習がてらまわりに方で試してみてください。

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肩甲骨の筋力検査

肩甲骨の挙上動作ができない、もしくはわかりやすい左右差があると患者さんの検査をする機会はあまりないかもしれません。

ただし、

肩関節周囲炎

胸郭出口症候群

頚椎神経由来の神経障害

など、幅広い疾患に関連して肩甲骨の筋力がうまく発揮されない(左右差がある)、もしくは代償動作がすごく出るなどが起こります。

一般的な徒手筋力検査としては、あまり行われる機会はありませんが臨床上の筋肉のバランス評価として起こった場合には非常に有益な情報が得られます。

肩甲骨挙上

参考可動域 20°

検査の準備・手順

  1. 患者さんは椅子かベッドの端に座ってもらいます。(端座位)
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  2. 肩を上から押さえますが手の指先で押さえるようにすると力の加減がうまくいかないので
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    手根部で押さえるようにします。
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    そのため、ベッドの上で膝立ちになれるとよいでしょう。
    患者さんの身体が丸くなることがあります。
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    そのような動き(代償動作)を出にくくするために、肩に膝を当てておくのもよいでしょう。
    背もたれ付きの椅子であればしっかりもたれておいてもらうのもよいでしょう。
  3. 検査中に顔が前に出ていくような動作が起こらないように、あらかじめ背筋を伸ばすように声をかけをしておきます。
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    検査する人は、肩に手を乗せて上から押さえます。
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  4. 合図とともに運動をしてもらい、必要に応じて抵抗を加えていきます。
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代償動作・注意点

  • 背中が丸くなったり、
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    顔を前に出したり、
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    腕を開けようとしたり、
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    顔が横に傾く
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    などの代償動作が起こります。

臨床や実際の治療での応用

首に問題のある患者さんの首が緊張することを避けたい場合には、変法としてあえて仰向け(もしくはうつ伏せ)に寝た状態で行ってもよいでしょう。

この場合は、左右差をみるためという目的になります。

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肩甲骨外転

検査の準備・手順

  1. 患者さんはベッドに仰向けで寝てもらいます。
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    この際、筋力が『2』以上に限られます。
  2. 腕を床と垂直に立ててまっすぐ天井にむけて伸ばしてもらいます。
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  3. 手は軽く握りこぶしを作ってもらって
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    その上から検査する人が押さえる形をとります。
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    手首が曲がって力が入れにくい場合には、
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    手を開いて手根部を押さえる形でも構いません。
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  4. 検査する人は、上からまっすぐ力を加えます。
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  5. 合図とともに運動をしてもらい、必要に応じて抵抗を加えていきます。
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代償動作・注意点

  • 身体ごと捻って腕を押し出そうとする動き(代償動作)が出やすいのでそこは注意しておきましょう。

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臨床や実際の治療での応用

身体が捻じれてしまう代償動作は非常にでやすいため、腕の付け根の胸のところを軽く押さえて浮かさない意識づけをしてあげるとよいでしょう。

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肩甲骨内転

参考可動域 10°(下制)

検査の準備・手順

  1. 患者さんはベッドにうつぶせで寝てもらいます。(腹臥位)
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  2. 腕に力がはいりやすくなりますので、なるべく腕に力を入れないようにあらかじめ伝えておきます。
  3. 肩甲骨の動きを確認しておきます。
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  4. 検査する人は、患者さんの肩の端をつかんで下に押さえつけ(抵抗)ます。
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  5. 合図とともに運動をしてもらい、必要に応じて抵抗を加えます。
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代償動作・注意点

  • 身体を捻ろうとしたり、
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    腕を引こうとする
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    動き(代償動作)が起こりやすくなるので注意しましょう。

臨床や実際の治療での応用

手と肘の間に手を置いて抵抗をかけてもよいですが、腕を引く代償動作が起こりやすく正確性に欠けるのであまり行わない方が良いでしょう。

肩甲骨 内転もまた、そもそもの動きに左右差がみられやすい動きになります。筋力そのものを評価することも大切ですが、その時の動く範囲やスムースな力が発揮できているかも確認すると有益でしょう。

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