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骨盤のゆがみの原因と言われる横座りや足を組むにも理由がある!?

みなさんは『身体(骨盤)の歪み』が気になりますか?

ある調査によると、20~40代の女性に

「身体で気になっていることはありますか?」 

と質問したところ1位の肩こりに次いで、
2位で全体の6割の方が『身体(骨盤)の歪み』
を気にしていると回答したそうです。

また、私のまわりにも『身体(骨盤)の歪み』を気にされている方は非常に多い印象があります。

以前、身体のことを学ぶためのセミナーを開催しました。
そのような内容のセミナーなので、20名の受講者は比較的健康に気を使って自分でいろいろ取り組まれている方々です。
そこで、身体に対する意識調査がしたかったのでアンケートを実施しました。

その中に
「あなたは身体(骨盤)の歪みがあると思われますか?」
と質問すると、なんと全員がはいと選択されました。

その後、歪みがあると答えられた方に
「実際にどのように歪みがあると感じられているか教えてください」
と質問を続けると、ほとんどの方が曖昧でほとんど記載がないことが分かりました。

このようにたくさんの方が、
『身体(骨盤)の歪み』を気にされているにも関わらずその具体性がない
ことがわかりました。

一昔前、その『身体(骨盤)の歪み』がキャンペーンかのようにメディアを通して世間で言われ始めていました。

その当時、身体(骨盤)の歪みの原因として言われていたのが

足を組んで座る

横座りになる

などです。

「身体が歪むから足組むの止めた」
という方がこの頃急増した印象があります。

一時期、それらの座り方は犯罪者のような扱いされていましたが、昨今はその風潮が比較的ましになっているように思います。

今回は、その『身体が歪む』と言われていた

足を組んで座る足を組む

横座りになる横座り1

について考えていきたいと思います。 

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足を組むことで身体が歪むのか?

今回が『身体(骨盤)の歪み』がメインテーマでありませんので詳細は違う機会に譲ります。
しかし、その原因として悪役にされている
いろいろな座り方を止めることで本当に『身体は歪まない』ことに繋がるのか
について整理しておきましょう!

結論から申し上げますと、

『足を組むのや横座りを無理に止めても身体(骨盤)の歪みはなくならない』 

ということです。

それは、足を組むことや横座りをすることを無意識に身体がしたがっている時点で
『すでに身体が歪んでいる』
からです。

 

これらの一見バランスの偏った座り方をしてしまう背景には
『身体に歪み(アンバランス)があってまっすぐ座るのではバランスがとりにくい』 
状況にすでに陥ってしまっているからです。

その状況の人が『偏ったような座り方』をすることで実は身体はバランスを図ろうとしているのです。

そのため、大半の人は

足を組むから両足を均等に組む

横座りをするとき左右同じ時間ずつ交互にする

という方はいなくて、片側の座り方がしっくりきて反対側では長く座っていられないのです。
(横座りの場合であれば、反対側ではまったく座れないというかたもしばしばいらっしゃいます)

その座り方でなんとか身体のバランスをあわせていたのです。

そう考えると、それらの座り方をする人はすでにかなりの『身体(骨盤)の歪み』があります。
今現在だけみて見た目上きれいに整っているように取り繕っても根本的にその歪みが解消されることはありません。 

では、それぞれの座り方をするのはどのようなバランスの乱れが起こっている人に多いか見ていきましょう!

 

身体が足を組まそうとする理由は・・・

では、足を組んだ状態のとき、どのようなバランスの変化が起こっているか主だったものをみていきましょう!

それは

  1. 組んでいる側の骨盤が上がる足を組む3
  2. 重心が組んでいない側に移動する足を組む4
  3. 組んだ足先が前に出ていく
  4. 両股関節が閉じる足を組む5

などがあります。

これらを順番に確認していきましょう!

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1、組んでいる側の骨盤が上がる

よく治療院などに行くと
「骨盤が歪んでいますねぇ~ほら、骨盤の高さが左右で違いますよ!」
などと指摘された経験がある方は多いのではないでしょうか?

もしくは、治療家であれば逆にそれを治療の中で『身体(骨盤)の歪み』を指摘されているかもしれません。

『骨盤の歪み』全般を扱うと複雑になってきますので、その中でもここでは
『骨盤の高さの左右差』
に着目してみましょう!

ご自身でチェックするには

  1. 両手をウエストに当てて少し奥に押し込み、下に手を押し下げます。
  2. この時の手の高さの左右差を感じてみましょう!骨盤の高さ
    わからない人は、鏡で映すか誰かにみてもらうとよいでしょう

この高さが低い側の足で組む傾向が高いことを知っておかれると良いです。

 

それは、足を組むときにはその組む側の骨盤が挙がります。
これで普段ある左右の高さバランスを補正しているタイプが非常に多いです。

これを実感するために

  1. 座った状態で骨盤の高さの左右を確認します。足を組む6
  2. 手はそのまま当てておき、足を組んでみましょう!
    左右の骨盤の高さが大きく変わったとこが実感できます。足を組む7だいたいは、もともとあった骨盤の高さの差が補正される方向になります。

このような『身体(骨盤)の歪み』を足を組むことで逆側に補正しているケースがまず考えられます。

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2、重心が組んでいない側に移動する

次に、普段立ったり歩いたり生活しているときに、みなさん体重を左右均等にかけていると思われるかもしれません。

しかし、予想に反するかもしれませんが実際は
左右均等に体重をかけている人間ってまずいません!

実際、足圧計でたくさんの方を測ってきましたが、

  • 『右:左=53:47』
  • 『右:左=49:51』

などの差があります。

その値は、『47~53』の間あたりの方が多く、

『右:左=55:45』 

のように、偏りが強くなる方はほとんどいません。

 

このような方がいた場合は、

坐骨神経痛で立ち方がすでに偏っている

変形性膝関節症などで体重をあまりかけたがらない

など、身体に何かしら大きな問題を抱えていらっしゃるケースが多いです。

足を組むと、組んだ足と逆側に重心(上半身)が移動します。足を組む4
そのことで左右の偏った体重のかかり方を補正している可能性が考えられます。

 

3、組んだ足先が前に出ていく

例えば、『猫背』などの不良姿勢の方の場合、座っていると腰が抜けて(骨盤 後傾)座ります。
すると、身体の重さ(質量)が後ろに移動しがちになります。足を組む8
足を組む9

そのとき、お尻を支点に前後のバランスをとろうと身体は反応し足を前に出そうとします。

これで

後ろに下がっていく上半身足を組む9

前に出していく下半身足を組む10

という状態を作って、少しでもバランスを図ります。

そのため、
足を組むと組んだ足が前に出やすくなるので、それを使って身体の前後バランスを図ろうとしている可能性が考えられます。

 

4、両股関節が閉じる

最後に、足を組む場合両足が実は密着するほど寄り合ってきていることがわかります足を組む5

足をひっかけるだけの組み方をする場合は、この要素はあまり関係していないと考えていただいて良いでしょう!梨状筋ストレッチ12

足をお互いが寄り合う(股関節内転)する場合、骨盤が後ろに寝にくくなります。
それで、身体を後ろに倒れにくくすることで安定した座りを作ろうとしている可能性が考えられます。

足を組むときにはこれらの要素のいずれかのバランスを図っている可能性があります。
特に関係している要因をみつけることは、治療や歪み解消のための重要な情報を得ることに繋がります。

 

身体が横座りをしようとする理由は・・・

あと、『身体(骨盤)の歪み』に関係する座り方に『横座り』があります。

『横座り』は、『女の子座り』との呼ばれ実際みてみても女性がされているのをよく見かけます。

足が閉じられていて

身体が傾いたり捻じれたりする

ことは女性らしさを象徴するかたちになります。

逆に股関節を開いて腕を開いてまっすぐ座ると非常に男性的になります。
女性がこの座り方をするとなんかしっくりきません

そのような要因を省いて、純粋な座り方を考えたとき『足を組む』ことと似た要素を持っていることがわかります。

  1. 膝が向く側と反対の骨盤が上がる
    骨盤の高さの左右差は、足を組む以上にはっきりと出ます。
  2. 膝を向けた側に重心が移動する
    上の足側のお尻は浮いてしまうほど重心の移動が大きくなります。
  3. 両股関節が閉じる
    足を組むほどではありませんが、上半身から見ると斜めながらも股関節は閉じた状態になります。

などがあります。

骨盤の高低差

重心の左右差

などが強い方ほど、この横座りでの左右差がはっきり生じやすいと推測することができます。

 

おわりに

『身体(骨盤)の歪み』を引き起こすと嫌厭されがちな

足を組んで座る

横座りをする

などの座り方ですが、
『臭いものに蓋』をするように、それをやめればいいというものではありません。

「そもそも、なぜ身体は足を組んだり横座りをしようとしたのか?」
その要因がそれらを習慣的にする人のクセ(歪み)としてあったからしているという見方でこれらの座り方をしている方を観察してみましょう!

そして、

『その座り方を身体がなぜするのか?』

その原因を突き止め根本的にその座り方をする理由をなくすアプローチをしていけば自然に座る時間や頻度を減らすことができるはずです。

それまでは、長時間同じ座り方をしなように指導しながら徐々にその習慣を変えていけるようにアプローチしていくことが必要です。
そこから、身体にやさしい『身体(骨盤)の歪み』との付き合い方にもつながるものと考えます。

 

ポイントを整理

身体の歪みはみんな気にしている

なぜその座り方を本能的に選んでするのか?っていう視点が大事

不良姿勢は足を組む最大の原因

身体の声に耳を傾け突破口を見つけろ!

ただ止めさせるだけならだれでもできる

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