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本当にできなきゃいけない?『ポジティブシンキング』過ぎは逆効果に

仕事(経営)やスポーツ、プライベートも含めて、いろいろなことが起こります。

それは、

楽しいときや苦しいとき

うれしいときやつらいとき

など、その時々で違います。
同じようなことがおこった場合でも、人によってそれを前向きにとらえたり、後ろ向きにとらえたりすることもあります。

例えば、何か仕事で失敗をしてしまった場合に、

  • 後ろ向き思考
    いつまでもクヨクヨ後悔して自分の殻に閉じこもって立ち直れないでいる
  • 前向き思考
    失敗から学んだことを活かして次に取り返せばいいと次の行動に移る
  • 思考停止
    失敗で「もう何もしたくない・・」「恥をかきたくない・・」と行動をしなくなる

など、様々です。

頭では、

「してしまった失敗は過去のことでなかったことにはできないんだからクヨクヨしていても仕方がない」

「失敗もせず恥もかかないで物事を完璧に進められる人なんていないんだから、失敗をおそれても仕方ない」

ということはわかっていても、なかなか

「この失敗から学んだことを活かすことこそが大切!次だ!次がんばればいい!」

と、スパッと気持ちを切り替えられる人は少ないと思います。

そこで、いつまでも

『ネガティブ・シンキング(後ろ向き思考)』
をしていないで

『ポジティブ・シンキング(前向き思考)』
を持つことが勧められています。

しかし、そんななれないものを気合で
「ネガティブになっちゃダメだ!いつでもポジティブ・シンキングに、ポジティブ・シンキングになんなきゃ・・」
って念仏のように唱えていれば
『ポジティブ・シンキング(前向き思考)』
は手に入るのでしょうか?

それだけで、達成できる人はほとんどいないと思います。

では、どうすれば
『ポジティブ・シンキング(前向き思考)』
を手に入れることができるのでしょうか?

また、本当に
『ポジティブ・シンキング(前向き思考)』
を追及していくことは、自分の仕事やプライベートなどの目標の達成に必要なことなのでしょうか?

今回は、この『ポジティブ・シンキング(前向き思考)』について考えていきたいと思います。

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ネガティブとポジティブ な気持ち

今回、考えていく物事の捉え方を大きく分けると

ネガティブ・シンキング

ポジティブ・シンキング

に分けられます。

これらの意味合いやイメージからまず確認していきましょう!

『ネガティブ・シンキング』では、

  • 後ろ向き
  • 悲観的
  • 否定的
  • 消極的
  • マイナス(-)
  • 暗い

などの意味合いやイメージがあると思います。

逆に、
『ポジティブ・シンキング』では

  • 前向き
  • 楽観的
  • 肯定的
  • 積極的
  • プラス(+)
  • 明るい

などの意味合いやイメージではないかと思います。(対比表を作成)

ざっとみただけでやっぱり世間的には、
『ネガティブはあんまり良いイメージでなくて、ポジティブの方がいいイメージ』
という捉え方になるでしょう。

では、実際に『ポジティブ』な思考をどんどん求めていっていいのか?

それを考えるために
『極端にポジティブに偏った考えだったら』
どうなるかを例にして考えていきたいと思います。

 

ポジティブ過剰は問題を見逃す?

確かにいつまでもクヨクヨして後悔の念で頭がいっぱいになっていることはお勧めできません。

何かものごとを始めるときに、それがうまくいく未来を前向きに考えることができなければ何も始められなくなります。

『ポジティブ・シンキング(前向き思考)』は、

何か新しいことを始める

新しいものを創りだす

進みだしたことを立ち止まらずに進み続ける

など、物事を進めるエネルギーを生み出すため非常に大切なものです。

では、この『ポジティブ・シンキング』が過剰になることで何か問題はおこらないのでしょうか?

新しいことを生み出す方に気がいって、既存のものが放ったらかしになる(視野狭窄)

取り返しのつかない大きな失敗に向かっていることに気づかない(楽観的現状認識)

などがあります。

その例えをひとつあげます。

 

自動車業界の歴史からみてみると・・

自動車業界であった電気自動車推進『プロジェクト』などがあります。

電気自動車の歴史は実は古く、ガソリン車よりも昔からありました。

それが、ガソリン車が主流となって主流となって影を潜めていきますが、それ以降に何度か
『ガソリン車から電気自動車へ』
と推進する動きがありました。

そこで、近いところでは1990年代に、トヨタ・日産・ホンダなどが電気自動車事業に乗り出しました。
ここで、特に日産は電気自動車への思いは強く、電気自動車へシフトする将来を見越して強く事業を推進していきました。

しかし、

技術問題(バッテリー性能がまだよくなかった)

インフラ問題(電気スタンドの設置が進まなかった)

などから、完全電気自動車化はハイブリッド車の時代の風に押される形で下火になり、ハイブリッド車への時代に進んでいきました。

このとき、日産は自分たちの事業が世間に受け入れられる未来を強く信じた
『ポジティブ・シンキング』
でしたが、時代の読みを誤りました。

『ハイブリッド車』
に早々に切り替えたトヨタなどに大きなリードを許すことになってしまっています。

このような例からも、
ライバル企業がまだ進出していない分野で、成功すればパイオニアとなり莫大な利益が得られます。

そこで、
商品化を進めますが『ポジティブ・シンキング』が強すぎるとのは問題です。
自分を取り巻く環境にマッチしているのか冷静に分析する目が曇ってしまうこともあり、危険を察知できなくなります。

『ポジティブ・シンキング』も使い方を気を付ける必要があります。

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ネガティブ思考はリスク回避 の本能!?

何か物事を進めようとするときに、多数の人が
『ネガティブ(後ろ向き、マイナス)思考』
になってしまいがちです。

これは、その人の『マインド(心持ち)』がゆがんでいるから起こってしまうものなのでしょうか?
実はそうではありません。

どちらかというと

『ネガティブ(後ろ向き、マイナス)思考』になるのが当たり前
なんです。

それはなぜか考えていきましょう!

  • 今までと同じことをする場合
    どういうことが起こるかというのはあらかじめ予測がつきます。
  • 新しいことを始める場合
    未知の世界に足を踏み入れることになり、何が起こるか予測しきれない

です。
昔から新天地を開拓したりするなど『新しいことを始める』ときは、その行動によって得られる恩恵を夢見て行動に移します。

しかし、それ以上に

予想できない危険(リスク)が降りかかってこないか

危険によって自分(もしくは家族・集団)の生活を脅かす

がないかという危険予測を必ず行います。
恩恵を求めていっても、自分たちが未知の領域に入ることで遭遇する危険があります。
その危険のせいで、生活が壊されてしまえば自分たちの身を滅ぼすことになってしまいます。

そうなれば、何のために危険を冒して行動したのかわからなります。

そこで、
『危険予測を行い→危険回避策を立て→背負う危険(リスク)<得られる恩恵→万全の準備のもと行動開始 』
とすることで、我々の先祖は外敵から身を守りつつ進化し続けることができてきました。

この思考パターンは、綿々と続けられてきた
『生き抜くための知恵』
なのです。

もちろん、失敗したときには、
「同じ失敗を繰り返して自分を再び危険にさらさないように、同じ危険から身を遠ざけることで自己防衛を図る」
心理が働くようになっています。

そのため、

失敗したときには、
『心に深い傷跡を残すことで再び無謀に危険に足を踏み入れなくさせる』
という心理作用が働きます。

よって、それらの遺伝子を受け継いでいる我々は、

何か新しいことを始めたり

始めたことを続けて進めていくときにも

必ず、危険を察知してそこから逃れるための準備を促す信号が

先行きが見えないと生まれる『不安』

悪いことを先に考えて、慎重に事を運ぼうとする

が生まれるのです。

『ネガティブ思考』は、
自己防衛として備わっている本能であるため、それが大なり小なり起こってくることは必須です。

それを
『ネガティブ思考』がそもそも起こらないようにすることには無理があるのです。

よって
『ネガティブ思考』を

  • 悪者扱い、厄介者扱い
  • 腫れ物にさわるかのように避けて向き合わない
  • 臭いものに蓋をする

ように扱っていてはいつまでも問題は解決できません。

本能的に『ネガティブ思考』が起きてしまうメカニズムがあってそれに逆らえないのなら、
そのメカニズムを逆手にとってうまく活用してやればいいのです。

では、その方法について紹介していきましょう!

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ネガティブは『不安』がエネルギー源

『ネガティブ・シンキング(後ろ向き思考)』に陥るときというのは、

仕事などで大きな失敗をしてしまったとき

何か新しいことにチャレンジしようとしたとき

などがありますね。
こういったときには、必ず『ネガティブ』側に気持ちは引っ張られます。
その根幹には、『危機回避(リスクヘッジ)』としての『自己防衛』が本能的に働いているんでしたね。

その機能がいったん働き出すとなかなか
『ポジティブ・シンキング(前向き思考)』
に切り替わることはできません。

それをうまく切り替えるためには、どうするのが1番良いかと言いますと
『徹底的にネガティブを突き通す』
ことです。

東洋思想で言うところの
『陰極まれば陽に転ず、陽極まれば陰に転ず』
です。

徹底的に『陰(ネガティブ)』を掘り下げていったらおのずと『陽(ポジティブ)』にかわってしまうという考えです

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わかりやすく説明すると、

『ネガティブ』では、
徹底的にその状況で起こりうる悪い状況をシュミレーション(もしくは思い出させ)
します。

これは、
行動することが安全かどうか、自分の環境を脅かす危険はないかを判断し、自分を最悪の状況からただ守りたいだけなのです。

そういうシステムなのであれば、
思い浮かんでくる『ネガティブ』な思考を止めようとするのではなく、あえて進めてやります。

最悪な状況だったらどうなるか徹底的にイメージをします。

そのままでは、どんどん落ち込んでいきますし、そこから動けなくなりますので、ここからが大切です。

そこで、起こりそうな状況が具体的に見えてきたら、そのひとつひとつについて

予防できる方法はないか?

回避するためには何を準備すればいいか?

という対策を考え、その悪い予想をひとつひとつ
『最悪な状況→受け容れられる状況(起こっても対応できる状況)』
に変えていきます。

それが進めば、
「悪く転んだってこの程度の被害で済むし、挽回もできる範囲で食い止められるな!」
という確信がもてるようになります。

これで、心の中にこびりついていた『ネガティブ思考』のエネルギーである
『わからない(予想できない)ことによる無尽蔵に生まれる『不安』』
は、

『想定内で管理可能な危険(リスク)』

となり、不安が解消されます。

現状を受け容れ、先行きに対しても自分で負える範囲の責任を果たせば済むだけなんだなって『納得』するわけです。

そうすれば、
『ネガティブ』の最大のエネルギー源であった
『先行きのみえない不安』
がなくなっていきます。

このとき、
はじめて『ネガティブ』という鎖から解放され、
『ポジティブ』に転換する準備が整ったことになるのです。

 

ポジティブにひたすら進め!

次に、『ポジティブ』について考えを深めていきます。
最悪の状況は想定内に収まっているので、

ここからは

実際にどう進めていくのが1番恩恵を受けられるのか?

進めていくことで実現できる自分の理想はどんなものがあるのか?

まわりの環境はそれによってどう変化していくのか?

などを今度は徹底してイメージしていきます。

『ネガティブ』をしっかりイメージできたあなたは、
間違いなく『ポジティブ』についても徹底してイメージしていけるようになります。

これは、船を進めるときも海図をつくるのにも似ている作業なので、

できるだけ具体的に

できるだけ現実的に

ビジョンを明確にさせることが大切です。

そうすれば、その『ポジティブ』でみているイメージが、
『夢や理想』ではなくどんどん『実現可能な未来』へと変わっていきます。

そこまで準備できたころには、
『ネガティブ』の鎖が緩んでいますので、もともと

1回失敗して失敗におびえていたひとであろうと

先が読めなくて漠然とした不安がつのって進めなくなってしまっていたとしても

未来の行動にいったんの『納得』がいってますので、進みだせる好機が訪れています。
あまりのんびりしていてはせっかくの機会を逃してしまいます。

『ネガティブ』は常にあなたを『現状維持』に捕らえておこうと触手を伸ばしてきています。

ここで、『ポジティブ』で生み出した『進むべき未来』のことを考えながら一気に進み始めます。
そうすれば、ひとつひとつが予想の範囲内でいい方向に進みだし、『ポジティブ』に考えていることが実現していきます。

すると、

楽しくなったり

結果に満足感が得られる

充実感が得られる

ことでもっと進みたくなってくるはずです。
後は、やれと言われなくてもひとりでに進んでいくことになるでしょう!

たとえ、途中でアクシデントがあってもそれは

最初に想定していた危険(リスク)の通りのことが起こっていたり

想定している最悪の状況にはいきそうにないことが確認できれば

まだまだ突き進むことができます。
そのように、危機管理をきっちりしているから常に『不安』の種をつぶしながら、強く前向きに進むことができるのです。

あとは、その『ポジティブ』な未来に向かって進んでいくだけです。

もちろん、それでも想定外のことが起こらないわけではありません。

起こった時には、最初にしたことと同じように『ネガティブ』を極め、
リスク管理できる範囲なのか分析し、可能であれば『ポジティブ』に再転換して進んでいくだけです。

 

おわりに

世間では、すぐに『ネガティブ』に陥ってしまいがちなため、とにかく『ポジティブ』になれ!とまくし立てます。

明らかな

ネガティブ=悪

ポジティブ=善

という、子供でもわかるような対立図に簡略化してしまいます。

しかし、その『悪』と決めつけている『ネガティブ』は、

『我々を危険から遠ざけ、安全を確保するための強力なブレーキ』

であることがわかりました。

『心』に負担をかけることもなく

うまく得たい結果が得られることに繋がります

皆さんは、これから自分に対してもまわりに対しても

『ネガティブ』→『ネガティブ』→『ネガティブ』→『不安の解消』
から『ポジティブ』へ進んでいっていただけることを期待しております。

 

ポイントの整理

 『ネガティブシンキング』を悪者と決めつけるな!

『ネガティブ』の本質を見極め、敵対するのではなく味方につけろ!

『ネガティブ』=『危機回避』

『ポジティブ』一辺倒は、ただのノーテンキ(お気楽野郎)

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